歓迎会の翌日に契約解除!新人を使い捨てるブラック企業…!?

これは友人の身に起きた、身の毛もよだつような怖ろしい話です。

当時、彼と僕は同期という間柄でした。
1ヵ月の研修が終わり、明日から新しい現場に巣立っていくという日のこと。

いつも帰りの電車が同じであるはずの彼が、別の路線を使うというのです。

「どうした?」

彼は答えます。

「いやあ、これから歓迎会なんだって」

すごい!
新人相手に歓迎会を開いてくれる現場なんて!

(注:歓迎会の有無は現場の状況によります。歓迎会を開いてくれる現場は、まだ飲み会をやる余裕がある現場。開いてくれない現場はつまり…)

後日聞いてみると、一足先に現場入りしていた別の企業の方々の歓迎会のついでだったそうです。
確かにどうせ翌日に合流するわけですから、まとめてやったほうがいいに決まっていますね。

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新人の歓迎会を終えて

次の週の土曜日のこと。

僕は会社の部活動に参加しました。

バドミントンです。

特に経験があったわけでもないのですが、同期が集まれるいい機会だったので参加しました。

会場はなんともアクセスし辛い場所で、何本も電車を乗り換え、駅からさらにバスを使わなきゃいけない僻地でした。
ここは埼玉かと思ったものです。

出典

会場の最寄り駅まで辿り着いたところで、たまたま同期の彼に会いました。
ちょうどいいバスに乗りたかったので、駅を利用するなら必然的に遭遇する確率は上がってきます。

「どう?忙しい?」

と、僕はにやにやしながら聞きました。

彼の反応がどうあれ、こっちの現場で起こったとんでもないことを自虐的に自慢したかったのです。
こんな面白いことがあったのだよふはは、と。

ちなみにそのふはは話の詳細はこちらです。

いやあ、今本社に戻っててさ

「そうなんだ。こっちなんて経歴詐称させられてって本社戻ってんの!?

「歓迎会の翌日に営業の〇〇さんから戻ってって言われて…」

わたしまけましたわ(回文)

確かによく見ると彼は憔悴しているように見えます。

元々ちょっと小太りで新卒にしてはフレッシュさの欠片もないような彼でしたが、その彼がまだバドミントンをしたわけでもないのに痩せたようでした。

いったい、彼の身に何が起きたというのでしょうか。

それが契約?口約束と何が違うの?

出典

彼は本当に根が真面目で素直で、たぶん人に言われたことを実直に堅実に続けてきた人間なんだろうなという人柄です。
話し方も真面目すぎて堅苦しく、冗談を本気で捉えてしまうような人でしたし、悲しいときは本当に悲しそうな顔をしますし、嬉しいときは照れくさそうに目を背けるようなタイプです。

その彼が「歓迎会は楽しかったんだけど」と前置きしてから切り出すんですよ。

朝起きて、電話が来て、それで本社に戻ってくれと言われたって。
(実は前日歓迎会の夜にもメールがいっていたらしいですが、新人の彼にメールチェックの習慣はなく気づかなかったそう)

想像してみてくださいよ。

新人が1ヵ月の研修を終えて、いよいよ成長した姿を披露できる舞台に立つという清々しい朝に、いきなりいらない扱いされるんですよ?

びっくりしました。

恐らく相手の営業と歓迎会を開いたチームの情報連携もうまくいっていなくて、すれ違いがあったのではないかと予想されます。

とにかく、僕はバドミントンに参加していた件の営業さんに直接聞きましたよ。

こういう聞いちゃいけなそうな話題にずかずか突っ込んでいくのが僕の良いところであり、最悪なところでした。

「イケメンじゃなきゃダメな現場なんですか?」

コツは冗談っぽく聞くところです。
真面目に聞くとだいたい答えてくれません。

はい、冗談っぽく真面目に聞きました。

そしたら冗談っぽく返されました。

「俺に勝ったら教えてやる」

相手は50のおっちゃんです。

日頃の恨みを晴らすためにもボコボコにしました!!!

 出典

部活動後の飲み会でちゃんと理由を教えてもらいました。
どうして契約解除なんてものが起きてしまったのか。

原因はいくつかあるようです。

・プロジェクトが思ったよりも平和に進行した(新しい人材が不要になった)
・まだ1日も出てないからそのまま契約解除なら手続が楽(だから直前でもいいって?)
・(もしかすると歓迎会で気に入られなかったかも…?)

それで契約解除が正当化されるの?

それなら口約束と変わらないよなーと思ったり。

先述したとおり、歓迎会はプロジェクトが平和じゃなければできないのです。
この業界においてめったに巡り会うことのできないホワイトな現場を、彼は逃してしまいました。

彼に人間的な問題があったとは思えないので、歓迎会で気に入られなかったということはないでしょう。

事件的な可能性があるとしたら、
先方としては新人が欲しくなかったところに営業が2年目として売り込んだ、それが発覚した。
とかでしょうか。

実際のところは分かりませんが。

それよりも問題は、事実として新人にこんな訳の分からない仕打ちがあった、ということでしょう。

業界の悪癖なのか、企業の悪癖なのか。
僕には分かりませんが、自分の身に起きるかもしれないと考えると嫌な話でしたね。

ちなみに僕の場合、歓迎会の翌日解除はありませんでしたが、3日前に「来月はもういいから」と言われて契約を切られたことがあります。

テレビCMもやるようなとある大企業にいた時ですね。
ありがたいことに現場の偉い人たちが上に掛け合ってくれたんですが、それでも僕は契約解除になりました。
大企業にありがちですが、現場と人を管理する部署が違うのもよくわかりません。

SI業界に限ったことではないのかもしれませんが、驚きですよね。

後日談

出典

次の現場で彼は体育会系の相当厳しい上司に当たったらしいです。

彼は真面目すぎました。

真面目すぎたので、いちいち何でも確認を取らないと行動ができなかったんですね。

悪く言えば鈍くさいところがあった。

それで嫌われたのかは知りませんが、彼に責任があるわけでもないのに彼のせいになったり、始末書(上司に提出する用)を提出するまで帰してもらえないなどの仕打ちがあったそうです。
(当然その上司は帰宅し、彼は残業して始末書を書き上げて共有サーバにアップしてようやく帰ります)

彼は突然現場に来なくなりました。

電話にも出ません。

最悪な事態を想像し始めた頃、会社に彼の母親から電話が入ったんです。

その声は怒気溢れるものだったとか。

彼は精神科に通い始めたそうです。

口がきけなくなったのだそう。

そうなれば仕方ありません。

彼は辞めていきました。

セキュリティカードを持ったまま来なくなってしまったので、会社は彼に対してブチ切れていました。

冷静に考えれば、確かに彼はセキュリティ事故を起こしているのかもしれない。
やってはいけないことをしているのかもしれない。

でも、その原因を作ったのは上司でしょ?

彼ばかりが批難されるのはおかしいなと思いながら、社内のベテランたちがあいつはおかしかったと言うのを僕は飲み会の度に黙って聞いていました。

彼とは僕が辞めたタイミングで飲みに行きましたが、元気そうでしたよ。
そこだけは本当に良かったと思います。

働いてはいませんでしたけどね。

サムネ出典

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