就活面接でするべき質問・意味の無い逆質問

「私は粘り強い性格ですが、働くにあたりどのような資質が必要になりますか?」

この質問には以下の二つの意図が込められていますね。

・粘り強いという強みのアピール
・内定後に備えるという熱意

しかし、そんな見え透いた質問は、面接官にとってあまり印象のいいものではありません。

「粘り強い」も「熱意」も100人いたら100人がアピール可能な要素だからです。
所詮、言葉なんてものは言葉でしかなく、その人の実際を表すものではありません。

そして何より、面接官はそんな質問を嫌というほど聞かされています。

だから本音はこうです。

(また同じ質問か……)

と、心優しい面接官ならその言葉を心の内にそっとしまい込み、少しは悩んで回答してくれるかもしれませんね。

こういった質問をするチャンスというのは、だいたい面接の終了間際ですよね。
面接の終わり際、もう次の人に移りたいってときにくだらない質問をされても、面接官にとっては逆に困ることだと思いませんか?

面接官だって普段の仕事とは違い、判で押したような就活生を選り分ける仕事をめんどくさがりながらやっているわけです。
最近は就活の仕方を学校の方で教えたり、セミナーばっかり通っている就活生が多いので、本当にみんな似たり寄ったりになります。

とすると、自分の長所をさりげなくアピールする見え透いた質問なんてNGの中のNGなんですよね。



面接時に質問をする意味

まずは基本を押さえましょう。

なぜ、面接時に質問をするのか?

はっきり言ってしまえば、面接官にとっては、採用して同じ会社に勤める人間になるまで、一就活生なんて赤の他人もいいところです。
だから、まずは自分が赤の他人なんだってことを自覚しなければいけませんよね。

必然的に物腰は丁寧になりますし、社会人としての振る舞いが求められます。
これは全ての就活生が学校やセミナーで言われていて、実践していることかと思います。

でもちょっと待ってください。

それなら、どこで個性を出せばいいのでしょうか?

質問の主旨

周りと同じ言動、物腰では他の就活生との差別化はできず、目立つことのないまま集団の中に埋没してしまいます。

少しでも面接官にあなたの印象を残すためには、面接という限られた時間の中で得られるチャンスを全てものにしていきましょう。
つまり、質問をするということは、やはりあなたのことをアピールするチャンスということになります。

そして、一就活生からどうやって「この人と同じ職場で働いてみたい」と、面接官の方に思わせるか…という駆け引きを行っていくのが面接です。

「私は粘り強い性格ですが、働くにあたりどのような資質が必要になりますか?」

この質問自体はお粗末なものですが、自分をアピールしようという意図は間違ってなかったんですね。
ばればれですけれど。

主旨としては、「自分をアピールするための質問」をいかにして見え透いた質問じゃなくすのか。
いかにして「アピールしたい」という下心を隠せるか。

このような質問を目指していきましょう。

面接には暗黙の課題がある

採用面接では企業側から「~をしなさい」というような課題が提示されることはありません。

ですが、暗黙の課題があるということは知っていましたか?

この課題を押さえずに的外れなことをしても内定はもらえません。
なぜなら面接はこの課題のために行っているわけで、それ以外の頑張りは残念ながら徒労に終わってしまうことすらあるからです。

その課題とは何でしょうか。

就活をうまくやっている人は、無意識的に理解していることですが、その暗黙の課題とは実に単純なこと。

「あなたはどんな人間なんですか」という質問に回答するということです。

面接の部屋に入った瞬間から、この「あなたはどんな人間なんですか」という質問が投げられていると思って下さい。

名前や大学や所属なんてものは、ただの記号でしかありません。

あなたはどのように思考して、どのように人付き合いをして、どのように働ける人間なのか。
面接官に「この人を採用したら、きっとこんなふうに職場が変わるだろう」と想像させるような人物像を描ける回答を心がけていくとよいです。

意味のない質問

上記の通り、面接官にとってどうでもいい質問はNGです。

まずは例から見てみましょう。

実際にあった意味のない質問の例

僕が内定を貰った企業の中に、グループ面接をしているところがあったのですが、こんな人たちがいましたよ。
(ちなみに企業側が大学に来て、大学内で行われたグループ面接でした)

「私に足りないところがあれば教えて下さい」
「〇〇が好きです。熱意だけはあります!」
「新人の配属先はどんなところがありますか?」

はい、みんな落ちました。

面接官の方は優しく答えてくれていましたけど、内心は「またか…」と思っていたのではないでしょうか。

よく「〇〇が好きで志望して~」はお客様精神を抜け出せないからダメということを聞きますが、面接官はたぶんそんなこと思ってないんです。
単純に「〇〇が好き」は誰でも言えることであって、その就活生の価値や個性として反映されるような情報ではないから意味がないんです。

どうでもいい情報なんですよ。
空っぽなんです。
ファンとして言うこと自体は問題ありませんが、これだけで通そうとするのは難しすぎるかと思います。

「あなたはどんな人間なんですか」という面接の開始から暗黙的に提示されている質問に何一つ回答できてないんですよ。

僕が内定を貰った質問の例

ちなみに、上記のグループ面接で僕がした質問は一つだけです。

「昼休みに行ける美味しい店を教えてくれませんか」

この質問は盛り上がりました。

僕が上京して一人暮らしをしているという情報は伝わっていたので、向こうから一人暮らしの話に発展させてもらえました。
面接官の方も一人暮らしの経験があったらしく、じゃがいも冷凍させるのやばいとかこんにゃく冷凍させたら面白いとかいう話になりましたね。

実はこの質問、先輩に教えてもらったものですが、その辺のセミナーとか机上の空論で作られる質問よりもよっぽどためになりました。

この質問、まず一見して自分をアピールする雰囲気のない質問なんですよね。
それどころか、むしろ面接官の情報を引き出すかのような質問だと思いませんか?

「昼休みに行ける美味しい店」なんて、答える側の好きなお店を答えざるをえない主観に頼った回答が返ってくるはずです。

たとえば「雰囲気も味もいいお洒落なカフェがあって~」とかいう回答が返ってきたとします。
そもそも僕がこういう質問をしたのは、大学時代に美味しいお店をよく探していたからですし、そもそも職場になりそうな付近のお店はチェック済みでした。

なので、「知ってます!」という返事をすることができるわけですね。

「昼休みに行ける美味しい店を教えてくれませんか」という質問の意図は、お気づきの方もいるかとは思いますが、「コミュニケーション能力」をアピールするためのものです。
面接官から個人的な回答を引き出して、世間話に繋げやすくするための質問でした。

「大学時代はイベントで多くの人と関わっていたため、コミュニケーション能力があります」
という自己紹介をした就活生と、実際に話してみて世間話が弾んだ就活生だったら、どっちの方がコミュニケーション能力があるように見えますか?

そんな仕事に関係なさそうな質問してもいいの?と思う人もいるかもしれませんね。

採用担当はあなたがどんな人間かを見定める人であって、試験監督や入試の面接官ではありません。
これが推薦入試の面接だったら落とされるかもしれませんが、これから一緒に働く可能性がある人を選ぶための面接なんだってことを忘れないでください。

なので、「コミュニケーション能力」をアピールできる類の質問はかなり強いです。

就活生がするべき質問

というわけで、自ずと答えは決まってきます。

何か質問をしたいなら、面接官が楽しくなるような質問をしましょう。
面接官が思わず喋りたくなるようなことをさりげなく質問にしましょう。

はい、要はコミュニケーションの一環なんですね。

防波堤で針垂らしてるおじさんの横にあるバケツの中を覗いて「今日は豆アジが釣れますねえ」と言うのか、いきなり「僕はフグを10匹も釣りました!」とアピールするのか…。
前者はその後の会話もありそうな雰囲気ですが、後者は「(どうでもいいし、なんだこいつ…)」となりそうじゃないですか?

それほど人のアピールや見え透いた自慢話なんてものは、鼻につくものなのです。
採用担当と就活生の関係もそれほど変わらないです。

採用面接はこんなに単純な構造をしているのに、現代の就活ビジネスはありもしないルールやマニュアルを就活生に押し付けて、なかなか内定を貰えないようにコントロールしています。
就活生が内定を貰えず途方に暮れれば暮れるほど、セミナーなどを主催している就活ビジネスの企業は儲かるからです。

それでは、どうしても質問する内容が思いつかないという就活生に、こんな観点で考えてみるといいかも?という提案をしてみます。

僕が提案するしてもよさそうな質問

ずばり、人間の欲求に訴えかける!

なぜかというと、採用担当も就活生も人間である限り欲から逃れることはできません。
あなたは何年人間をやっていますか?

生まれたての0歳から今までずっと経験してきたものが人間であり、人間の持つ本能であり、欲求です。
どんなに得意なものがない人にだって、自分の欲求については話すことができるはずです。

三大欲求って何ですか?

食欲、睡眠欲、性欲。

なんとなく、どうでもいい欲ばっかり並んでいる気はしますが…。

これに即してちょっと考えて見ましょう。

人間の欲から質問を導き出す

食欲=ご飯の話題
睡眠欲=寝てる寝てないの話
性欲=恋愛の話題

どうでしょうか、もうコミュニケーションの鉄板じゃないですか!
睡眠欲だけは「昨日2時間しか寝てなくてさ~」みたいなどうでもいい話になりがちなので、その前後ですかね。

ご飯の話題も恋愛の話題もみんな大好きですよね。
この手の話だけは、物心ついたばかりの子どもだろうが、80歳まで生きた老練な紳士淑女であろうが、変わらずに通じる話題です。

就活生がすべき質問の例

・美味しいお店知りませんか?
・雰囲気のいい居酒屋知りませんか?
・飲み会は多い方ですか?
・飲めない人って職場的に大丈夫ですか?
・社内恋愛で結婚した人はいますか?
・職場にマドンナはいますか?
・小島よしおに似てるって言われるんですが、小島よしお好きな女性は職場にいますか?

もちろんこれは一例ですし、僕はセンスがない方なのでもっと個性的で良い質問を考えられる人の方が多いと思います。
面白くて採用担当が会話を続けたいと思えるような良い質問を閃いたら、勝ったと思っていいです。

こういう質問を楽しく考えられるようになれば、就活も俄然楽しくなってきますよね。

ちなみに、面白い質問は半笑いくらいで冗談っぽく言うのがコツです!
僕はこれが得意でした!

堅苦しい質問なんてしてる暇があったら、世間話をして面接官とコミュニケーションをとるほうがよっぽど有意義になることもあります。

裏話:採用担当に聞いてみた

ここからは後日談です。
僕が上記のように意識をして質問をし、実際に採用されて何年か働いた企業でのお話。

入社して数ヶ月後、新人の僕は社員旅行の夜に採用担当だった人事のお姉さんと飲みながら話したんですよ。

そのとき僕は、「君が一番人当たり良さそうだった」と言われました。

僕としては目論見通りだったわけですが、社交辞令的に「そんなので決めたんですか!?」と聞き返しますよね。

その企業では一次試験で筆記試験をやっていたのです。
恐らくそこで最低限、働く能力があるのかどうかを見定めていると思ったので、二次以降は特にコミュニケーション能力や人柄が重視されるだろうと踏んでいたのです。

しかし、そこまで打算的に動いていて、結果的に成功したものの、採用担当だったお姉さんの言葉は意外なものでした。

「社長とか上司とかに、自信を持ってこの子見つけてきたの私ですって言いたいじゃない?」と。

褒められて嬉しかったこともありますが、それ以上に目から鱗でした。
採用担当だって、一社員には違いないのです。

上司や社長に褒められたいですし、自分の成果を披露したいという「承認欲求」だってあるのです。
これも欲ですよね。

採用担当の人が上司に自慢できるような人間性をアピールできたら、どの企業の内定だってとれるのかな、と僕は思います。
そしてこのことは、どうせなら就活生の時に知っておきたかったな……と思ったりもします。

あ、ちなみに。
良い雰囲気を想像したあなたのために一応言っておきますが、人事のお姉さんは人妻です。

採用のハードルを下げる方法

上記の会社はもう辞めてしまいましたが、人事のお姉さんとは未だにメル友です。
僕は趣味でアニメを見ますが、今期のアニメあれが面白いねーつまんないねーと言ったり、東野圭吾の新刊読んだーまだーとかそんなくだらないことを月1くらいで行ったり来たりさせています。

もう就活レポートみたいな話になって申し訳ないのですが、もうちょっと個人的な話をします。

趣味を見ても分かる通り、僕はどちらかといえばコミュニケーション能力はない方なのです。
それでもコミュニケーション能力があるように見せるため、打算的な質問を考え、演じるように実践してきました。
面接後、一人になったらもう緊張が解けて全身からドッと汗が噴き出るような毎日で、こればかりは何回やっても慣れませんでした…。

僕はコミュニケーション能力がない分を打算や計算で補えたから成功したと思っています。
無理やり自分の土俵に持ち込んで勝負しましたし、そのおかげで本当に苦労しました。

本当は採用面接みたいな堅苦しくて息苦しい場ではなく、飲み会や食事会みたいな砕けた雰囲気で採用担当とお話がしたかったのは事実です。
そして、そんな方法があればな…と常々思っていました。

別の記事でも紹介したのですが、最近は就活の方法が多様化されていて、そんな面接方式を実践している企業もあると聞いて本当に羨ましく思っています。

就活生の個性を引き出したい企業側と、もっと自分の特徴をアピールしたい就活生を結びつけるサービスで、かなり色んなところで話題になっていますが、ニクリーチと呼ばれているものですね。

企業の人事が就活生に焼き肉をおごってくれる」という何とも幸せなサービスです。
就活と同時に食費も抑えられるし、打ち解けた雰囲気で会話ができるので、就活生にとっては良いことずくめで、どうしてこれが僕の時代になかったのか…と心底思います。

でも実は、このサービスは企業にとっても良いことずくめなんですね。
企業が求人を出すには広告費がかかったり、説明会・採用準備やら色々とコストと手間がかかるものなんです。
しかもいざ採用面接を実施してみると、就活ビジネスによって個性が均一化された就活生ばかり…。

就活ビジネスはシステム化されて一部企業に利益をもたらすことはできましたが、採用側と就活生にとっては利益ばかりではなかったのです。

ところが、上記の企業にとってのコストや手間というものが、たかが「焼肉代」程度の費用で済んでしまうのだから、一番得しているのは就活生ではなく採用企業の方なんですね。
コストを抑えたうえで、埋没しかけた就活生の個性を引き出せるということもあり、このニクリーチというサービスは近年かなり注目されいて、盛り上がっているという話です。

公式サイトを貼っておきますので、就活に悩んでいる就活生は試してみてはいかがでしょうか。

ニクリーチ

まとめ

・採用面接では「あなたはどんな人間なんですか」という暗黙の質問に回答しなければいけない。
・質問をする際はどうでもいい「情報のない質問」はしない。
・採用担当からコミュニケーションを引き出せるような質問をする。
・面接官が自信を持って社員に紹介できるような人当たりのいい人柄を演出する。

あまり堅苦しくなると、よっぽど仕事できそうに見られない限り、こんなやつとは働きたくないと思われてしまいます。
そして、堅苦しくていかにも仕事ができそうななエリートな雰囲気は、誰にでもあるものではないので、わざわざそういうできる人たちと同じ土俵に上がって勝負する必要はないかと思います。

勝負する土俵を間違うと、いつまでも内定がもらえないということになってしまいますからね。
僕のような凡人や内定がもらえずにもがいている人にこそ、参考にしてもらえたら幸いです。

就活記事一覧

今回の記事はいかがでしたか?

こちらのページで当ブログの就活に関する記事をまとめています。

もしよろしければ、見ていってください!

シェアお願いします!

フォローする

あなたにオススメかもしれない記事