SI業界には1割の天才と1割の変態と8割のクズしかいない

お世話になった課長が、言っていたんです。

「この業界には1割の天才と1割の変態と8割のクズしかいない」

って。

そこで僕はすかさず聞き返しましたよ。
「課長はどれなんですか?」

「天才に決まってるじゃないか」

とかいうふざけた答えが返ってくるくらい課長は変態でした。
なにせ50代なのに筋肉ムキムキで奥さんよりも自分の筋肉を愛しているような人でしたからね。

常々「自分は体育会系だから今の若手みたいに技術的なことはからっきし。その分、他のことで頑張りたい」って言うような方です。
天才ではないですが、クズでもないです。

変態です。

この割合の中身、気になりますよね?
もちろん聞きましたよ。

そしたら課長はクソ真面目な顔になって説明してくれました。

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天才と変態とクズの中身

  • 天才…常人が1週間かけてやることを1日で片付ける技術的な天才のこと。入る業界を間違えているのに気づいていても、ステータスを技術に極振りして世渡りやコミュ力に欠けているため抜け出せない。
  • 変態…突き抜けすぎた個性を有する偏執狂。例:朝まで仕事やった後にジムへ行くのが至福な人など
  • クズ…守銭奴、または仕事をしないやつ。

まともな人はどこに入るんですか!?

「まともな人は入らないよ。だって、すぐに辞めるんだもん」

実はこの会話をしている場所は、ちょっとお高い居酒屋だったんです。

お相手は入社初めて配属された課の課長ですが、なんと僕は一度も同じ現場になったことがない人でした。
それでも何かの集まりがある度に良くしてくれた人で、僕が会社を辞めたいとメールをしたら飲みに誘ってもらえました。

「やっぱり君はまともな人だったんだな」

って言われた時は泣きそうになりましたね。
当時は上長に辞めたいと言ってもまともに取り合ってもらえず、部長や課長など色んなところをたらい回しにされて、散々「何年もしないうちに辞めるなんて、お前はおかしい」と烙印を押された後だったのですから。

社長ですら「辞めたいの本気度が分からない」なんて訳のわからないこと言ってましたからね。

SI業界は、まともな人ほど早く辞めていきます。

残っているのは、天才と変態とクズですが、天才と変態もまあだいたい転職します。
じゃあクズが何者なのかというと、「守銭奴」か「仕事をしたくない人」なんですよ。

「守銭奴」については別記事にも書いているので、「仕事をしたくない人」の話をします。

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SI業界は客と直接交渉するような偉い人でもない限り、基本的にサボろうと思えばいくらでもサボれる職場環境になっています。
各人がコンピュータと向き合って単純作業をやっているだけなのですから。

その単純作業には色々と工程があるわけで、細かく話すと書く方も読む方もだるいので、ざっくりと切り分けますが、SIの仕事の大部分はコピペとマウスポチポチです。
既にある資料を見て、切って、貼って。

マウスポチポチやって、スクショ撮って、エクセルにその証跡を残して。
それをいつまでにやってね、って。

こんなもん、やろうと思えば余裕で期日までに終わるんですよ。
でも早く終わらせると自分ばっかり仕事が増えていく。
だからみんなゆっくりやる。

こうしてクズができていきます。

満を持してクズの登場

あれ、どこがブラックなの?って思うでしょう。

だいたいスケジュールの途中で「仕様変更だ!」(逃げ恥でも見たぞそんな光景)
はい、最初から全部やり直しね~みたいな話になるんですよ。

しかし僕はこれがまだ良い方だと思っていて、最悪なのはクズ上司が上についた場合。

「仕事はないんだけど、終電まで残って」

はぁ?

建前では「お客さんに頑張っているところを見せる」だそうですが、いやいや嘘だろそんなもん。
本音なんていくらでも推測できますよ。

  • 嫁と子どもが家にいて帰りたくない俺に付き合え
  • いかに大変なのかを客に見せ(だいたい遅延します)、金をふんだくって仕事はしてないけど会社に貢献している風にしたい
  • 残業代全額支給なので(基本給が雀の涙)、金を稼ぎたい

だって僕はこのクズ上司が現場に来た一日目のことを知っていますからね。
現場に来た一日目って資料を読むくらいしかやることないんですよ。
現場にもよりますが、まあだいたいコンピュータも用意されていない状態ですから。

それでこいつ何やっていたかって言うと、

「資料を読む」だけで終電まで残業したんですよ。

1ヵ月先に現場に入っていたこっちとしては、その資料そんなに重要じゃないし3時間で読めるからって言い放ちたかったですね。

さて、話戻って居酒屋。
このクズ上司は例の課長よりも年上なんです。
それなのに何の役職にもついていないって逆にすごくないですか?

会社も彼がクズだって分かっているんですが、SI業界でベテランってわりと貴重な方なんですよ。
お客さんに人材の提供をする時に新人と抱き合わせで送り込めるんです(新人はたまったもんじゃない!)
だから会社も分かっていながら残すしかないんです。

って、課長が言ってました。

課長も新人の時にこのクズ上司の被害にあったそうで、僕の話に大いに共感してくれましたよ。
そして言ったんです。

この業界、だいたい年取っても残ってるやつなんてこんなんばっかりだよって。

悲しくなりますね。

8割のクズの方々のためにも、こんな業界さっさとどうにかなっちまえばいいと思います。